おはようから、おやすみまで わいざーと申します🎵
突然ですが、「本当に有能な人より、“それっぽく見える人”のほうが評価されやすい」って感じたこと、ありませんか?
目立つポジションを取ったり、
口だけで場を仕切ったり、
なんとなく“賢そう”に振る舞う人――
今回は、「なぜズルい人が“得をしているように”見えるのか?」を、
心理と社会の仕組みから、やさしくひも解いてみます。

ズルい人=得をしてる人、ではない
まず前提としておきたいのが、
ズルい=得してる
とは限らないということ。
たしかに、ズルい人は…
- 面倒な仕事を避ける
- 他人の成果に便乗する
- 失敗の責任をうまく逃れる
- 人間関係で“支配側”に立つ
といったテクニックを駆使し、“楽して得してる”ように見える場面もあります。
でも実際には、
- 他人からの信頼を失いやすい
- 長期的な関係性を築けない
- 自分に自信が持てないまま孤独になる
といった“見えにくい代償”を抱えていることも少なくありません。
なぜ「得しているように見える」のか?
それでも、ズルい人が得している“ように見える”のは、
私たちの中にある心理バイアスが影響しています。
1. ■ ハロー効果(後光効果)
「1つの特徴が全体の印象に影響を与える」という心理現象。
たとえば…
- 見た目がいい人は“能力も高そう”に見える
- 声が大きい人は“自信があるよう”に見える
- プレゼンがうまい人は“中身も正しい”と感じてしまう
ズルい人は、こういった印象操作が上手いことも多く、
実力以上に“評価されてるように”見えることがあるのです。
2. ■ 観察者バイアス
他人の行動はよく見えるけど、自分の努力は“当たり前”になりがち。
これによって、
- 他人の成果=「運がいいだけじゃん」
- 自分の頑張り=「割に合わないな…」
と感じやすくなります。
つまり、「ズルい人の成功」ばかりが目に入ってしまうのは、
比較する視点が“外向き”に偏ってる状態とも言えるんですね。
参考リンク・関連記事
■ ハロー効果とは?【意味を図解でわかりやすく】具体例と対策
第一印象や目立つ特徴によって、他の評価まで引っ張られてしまう「ハロー効果」。
採用や評価ミスを防ぐための具体例と対策が図解でわかりやすく紹介されています。
出典:カオナビ人事用語集
https://www.kaonavi.jp/dictionary/halo-effect/■ 観察者バイアスとは?自分には非がないと思いたい
「自分は正しい」と思い込み、他人の行動ばかりを問題視してしまう“観察者バイアス”。
対人トラブルや職場でのコミュニケーションにも影響するこの心理について、詳しく解説されています。
出典:ミツカリ公式ブログ
https://mitsucari.com/blog/observer_bias/
「得をしてるように見せる」スキル
ズルい人の中には、意図的に“得して見せてる”ケースもあります。
- SNSで「成果」だけを見せる
- 誇張した自己PRで存在感を出す
- 弱点や失敗は見せない
これらは現代社会では“戦略”とも言えますが、
情報を受け取る側のリテラシーがなければ、
「うまくいってる人=ズルい人」と誤認してしまいがちです。
じゃあ、誠実な人は損をするのか?
ここで第1回のテーマに戻ります。
「善人は損をしてるのか?」
答えは、まだ結論づけられません。
でも少なくとも、「目立つ人=すごい人」という思い込みが、
私たちの感情を不安にさせているのは確かです。
では、そんな世の中で“誠実に生きる人”は、どう立ち回るべきなのか?
どうすれば「損しない選択」ができるのか?
その答えは――次回、第3回の記事でお届けします。
ズルさが評価されているように見える時こそ、
「それは本物なのか?」という視点を持ってみる。
見抜く力=情報リテラシーが、
やさしい人が損をしないための、これからの武器になるかもしれません。
では、また次の記事でお会いしましょう!
グッモグッナイグッラック!!
▼「善人が損をする世の中」シリーズ
- 第1回:善人が損をする世の中は本当か?
- 第2回:なぜズルい人が“得をしているように”見えるのか?(このページ)
- 第3回:善人が損しないための情報リテラシーと戦略(近日公開)
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