おはようから、おやすみまで、わいざーと申します🎵
突然ですが、
「好意の返報性(reciprocity of liking)」という心理効果をご存じですか?
人は、自分に好意を向けてくれる人のことを、つい好意的に見てしまう生き物なんです。

学生時代によく経験しましたね~
でも好きだという意思をなかなか相手にわかってもらえず(たぶん、伝えられてもいない笑)ただのキモいやつになっていた気がする笑
好意って意外とさりげない、意識していない時に自分がやっている優しさだったりするんですよね。
そして意識してない相手にいつの間にか好かれるという謎のループがあったと思います笑
話は逸れましたが、
「この人、私のこと好きなのかな?」と感じると、自然とその人のことが気になりはじめる…という現象が冒頭にあった、好意の返報性(reciprocity of liking)ですね。
でも、その逆もあります。
好意を感じていない相手からのアプローチは、「え、なんで私に?」と、違和感を持たれてしまうことも。
つまり、同じ“お誘い”でも、相手によって「嬉しい」にも「不快」にもなる。
これが人間関係のややこしいところでもあります。
そんな“人間の感情の矛盾”に、真っ向から切り込んだのがタレントの武井壮さん。
ある発言がSNSで大きな反響を呼びました。
【話題の発言:武井壮さんの投稿】
好きな異性にご飯に誘われたら嬉しいから行くらしいが
好きじゃない異性に誘われたらハラスメントなんだとさ
アホなこと言うなて。。
それはただ、誘われた人と行きたいか、行きたくないか、ただそれだけの話や。。
行きたくない人から誘われる事だって普通に生きてりゃしょっちゅうあるわな。。
誘った相手が自分と行きたくなかったらハラスメントだ、なんて言われたら世の中おかしなるて。。
誘う前にどう判断したらええねん、超能力でも無きゃ無理やで。。
嫌がらせする気かけらもない誘いに罪なんかあるかいな。。
引用元:武井壮 公式Xアカウント
この投稿には、「その通り!」という賛同の声もあれば、
「いやいや、それは無自覚な加害だよ」という反論も。
だからこそ、今回はこのテーマを「心理学的視点」から考えてみたいと思います。
【誘うこと自体は、本当に“罪”なのか?】
まず大前提として、「誰かを誘うこと」自体は罪ではありません。
食事に誘う、声をかける、連絡を取る。どれも日常的なコミュニケーションの一環です。
問題はその“やり方”と“その後の対応”にあります。
例えば…
・断られたのに何度も誘う
・断ったら態度が変わる
・明らかに断りにくい立場からの誘い(上司・教師など)
こういったケースは、相手に「選べる自由」がないため、ハラスメントと受け取られる可能性があります。
【認知的不協和と「ラベリング」】
もう一つ、心理学的な視点をご紹介しましょう。
「認知的不協和(Cognitive Dissonance)」という言葉をご存じですか?
これは、自分の考えと現実が食い違ったときに、違和感やストレスを感じる心理のこと。
「好きな人に誘われたら嬉しいのに、そうじゃない人だと気持ち悪い…でも、誘う行為そのものは悪じゃないよね…?」という葛藤です。
さらに、人は無意識に相手にラベル(レッテル)を貼ります。
「この人ならOK」
「この人はナシ」
そんなラベリングの結果、“同じ行動”に対する評価が180度変わってしまうのです。
【わたしたちは、どうすればいい?】
武井壮さんの発言は、“誰もが被害者にも加害者にもなりうる”という現代社会のリアルをあぶり出しています。
私たちができることは、
・誘う側なら、相手の反応を尊重すること
・断られても、相手の自由を認めること
・誘われる側なら、自分の意思をしっかり伝えること
「誘った=ハラスメント」と単純化せず、
「お互いが気持ちよく断ったり受け入れたりできる」環境をつくること。
それが、もっと健やかな人間関係への第一歩なのかもしれません。
【まとめ】
嫌がらせする気かけらもない誘いに罪なんかあるかいな
この言葉の裏には、
「人と人が出会い、関わろうとすること」へのまっすぐなメッセージがあるように思います。
もちろん、誰かを不快にさせてしまったら、それに向き合う姿勢は必要です。
でも、「誘うこと自体」を否定してしまうのは、人とつながる可能性そのものを失ってしまう気がしませんか?

では、また次の記事でお会いしましょう!
グッモグッナイグッラック!!
参考リンク
- 「ギブアンドテイクでNoと言わせない反響来店対応とは?」(好意の返報性)
心理学の「好意の返報性」を営業の現場でどう活かすか?について、具体的に紹介されている記事です。
https://journal.chintai.net/salesman-bible/reciprocity-of-liking/ - 「消費者の状況と特性を考慮したラベリングの効果」
人はどのようにラベルを貼られ、判断を変えていくのか。ラベリング理論の実証的な考察が掲載されています。
https://www.komazawa-u.ac.jp/~knakano/NakanoSeminar/wp-content/uploads/2018/08/芹澤彩香「消費者の状況と特性を考慮したラベリングの効果」.pdf
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