おはようから、おやすみまで、わいざーと申します♪
突然ですが、「この人、第一印象と全然違ったな…」って思ったこと、ありますか?

優しそうに見えたけど、実は冷たい。
怖そうな見た目だったけど、めちゃくちゃ話しやすい。
――そんな“ギャップ”を経験すると、あらためて「印象ってなんだったんだ?」と考えさせられますよね。
今回は、「第一印象はどこまで正しいのか?」というテーマを掘り下げて、 「印象」と「現実の人間性」のズレについて考えていきます。
第一印象は“当たる”のか?“外れる”のか?
心理学の研究ではこんなことが言われています。
「第一印象はある程度的中するが、精度は過信できない」
人は、限られた情報でもある程度「人となり」を読み取れる能力を持っています。
たとえば、たった6秒間の映像だけで他人の性格をかなりの確率で当てる―― そんな「ゼロ・アクキュラシー(最小情報での的確判断)」という現象も知られています。
印象に潜むバイアスの罠
たとえば、こんな思い込み、無意識にしていませんか?
- 清潔感がある=性格も丁寧そう
- 声が大きい=自信がある
- メガネをかけてる=真面目っぽい
- 第一印象が良い=この人は裏切らなさそう
これらはすべて、印象バイアス(先入観)にすぎません。
わいざーの印象ギャップ体験
わいざーも昔、部活で印象のギャップを体験しました。
中学時代の話です。
部活中にしか会ったことがなかったコーチは、それはもう鬼のように厳しい人でした。
笑った顔なんて見たこともない。練習中は常に怒鳴っていて、当時は体罰も当たり前の時代だったので、ボコボコに殴られたこともあります。
「この人は絶対に話通じないタイプや…」と内心では思っていました。
でもある日、部活以外の場所でそのコーチに偶然出会ったとき、
ジュースを奢ってくれて、学校生活の悩みや進路についても親身に話を聞いてくれたんです。
その瞬間、「あ、この人って実はめちゃくちゃ優しい人だったんだ」と印象がガラリと変わりました。
怖い顔も、厳しさも、全部“生徒のため”だったんだと、やっと理解できた。
印象って、ほんと一面だけじゃ語れないものだなって、あの時強く思いました。
印象は「感覚」だけど、人間関係は「プロセス」
第一印象は便利なナビゲーション。でも、ナビだけを頼りにしていると、本当の目的地には辿りつけないこともあります。
印象で完結しない。印象は仮説として持ちつつ、相手を知るプロセスを楽しむ。
そのスタンスが、これからの人間関係にきっと役立つはずです。
関連記事と次回予告
印象のズレや偏見をなくすには、「“普通”って何?」という前提を疑うことも大事です。
→【あなたの“普通”は、どこから来たの?】
また、SNS時代の“なんとなく信頼してる”という危うさも、印象バイアスと地続きです。
→【“なんとなく信用してる”が一番あぶない。】
信頼性のある出典・研究A. 信頼性のある出典・研究(裏付け補強)
第一印象と認知バイアスに関連する参考記事を2つご紹介します。
認知バイアスとは?日常生活に潜む心理的な罠を解明(Lステップ)
私たちが無意識に陥る認知バイアスの仕組みと、日常生活への影響について詳しく解説している記事です。
第一印象が当てにならない理由。(note)
第一印象がなぜ外れることがあるのか、心理的メカニズムや直感の限界についてわかりやすく解説されています。
次回(第3回)はいよいよ最終回!
テーマは「印象は操作できる。―見せ方が人生を変えるという話」です。
では、また次の記事でお会いしましょう!
グッモグッナイグッラック!!
関連記事(シリーズまとめ)
- 第一印象はなぜこうも強烈なのか?―脳が決めつけたがる心理の正体(第1回)
出会ってたった0.1秒で決まる「第一印象」。そのメカニズムと脳の省エネ思考について解説しています。 - “正しさ”か“思い込み”か?―第一印象と現実のギャップ(第2回)
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自己呈示(セルフプレゼンテーション)を活用し、第一印象を味方につけるテクニックを紹介しています。
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